いろいろなことを学ぶことができた母親の葬儀の体験

私の母親はずっと病気がちの人でしたが、急速に悪くなってしまい、一週間程度の入院で亡くなってしまいました。
家族は看病で手いっぱいで、事前に葬儀の準備などはしていませんでしたので、亡くなったのちは葬儀会社と親類のアドバイスで手探りで葬儀を務めました。

喪主をする父親は健在でしたが、母親が急死のような状態であったこともあり、かなり憔悴していたので、長男の私が実質的に取り仕切るような形になりました。
もちろん、私自身も数日のドタバタで心身ともにかなり疲労していたのですが、ここは一家の名誉の為にもしっかりとしなければならない立場ではありました。

ほとんどの事は葬儀会社との話で決めていくのですが、私自身も疲れているせいもあって、あまり考えることなく葬儀会社の勧める方式で決めていきました。
その時にはお金のことはあまり考えなかったのですが、後で冷静になってみると交渉次第ではもう少しコストは抑えられたかもしれません。

とはいえ、葬儀をすることで最も困ったことは、じつは人間関係でした。
トラブルがあったというほどではありませんが、父親の実家の関係の人もたくさん参列してもらったのですが、父親の実家は冠婚葬祭にはちょっとうるさい土地柄でもありましたし、そちらの親類の人は高齢の方がたくさんいらっしゃったということもあります。
私も父親から名前などを聞いていたものの実際に会うのは初めてという人もたくさんいました。聞いただけでは親類の遠い近いや、親密度などが把握できたなかった面がありました。

具体的には、焼香の順番が違っているとか、誰が先で誰が後が常識的だとか…そういうものが、かなり発生しました。
焼香の直前になって順番を入れ替えたり、後になってお小言を頂いたりしました。
初めての経験でしたが、いろいろ学んだこともあった経験でした。